pip 10.0.1 から、Pythonインストール後のpip書き換えは不要になったようです
2018/8/28現在、Python3.7ではpip 10.0.1がインストールされることを確認しました。
当記事の内容は、2019年現在使うことはありませんが、一応残しているものです。
Pythonをインストールした際、Windows環境かつ日本語*1で使う場合は、
WindowsのVisualStudioCodeでPython - PukiWiki
にあるように、pipのファイルを書き換える必要がありました。
書き換えないと、以下のようなエラーになります*2。

私のブログでも言及しています。
これの何が面倒かというと、仮想環境を作成するたびに、この作業を行わなければいけない点です。
2018/04/28時点情報
pipの新バージョン、pip 10.0.1が、2018年4月19日から公開されています。
上記バージョンを使うと、そもそもこの問題が発生しなくなっています。
ただし、Pythonの最新バージョン3.6.5に入っているpipは、バージョン9.0.3となっており、このバージョンでは、以前として最初に書いたエラーが起こります。
この状態で、venvで仮想環境を作っても、仮想環境のpipは9.0.3となります。
pipのバージョンは、自分で上げる必要があります。
pipのバージョンを上げる
pipを使うと分かるのですが、旧バージョンを使っていると、

のように、バージョンアップの案内が出てきます。
python -m pip install --upgrade pip
と、入力すると、pipのバージョンが上がります。
バージョンを上げると、特にファイルを書き換えなくても最初に書いたエラーは発生しなくなり、普通にpipを使える状態になります。
簡潔な手順
Pythonを新規インストール、または、仮想環境を作ったら、
python -m pip install --upgrade pip
で、pipのバージョンを上げましょう。
詳細な手順
Pythonがインクルードするpipのバージョンが10.0.1になった場合、この手順も不要になります。
- 仮想環境を作る

仮想環境を作るパスに移動後、
python -m venv <仮想環境名>
ここでは、sample2という名前にします。
- 仮想環境に接続

PowerShell利用の場合
.\sample2\Scripts\Activate.ps1
- 仮想環境のpipバージョンを上げる

終了すると、

- 動作確認
Pylintを入れてみます。

普通に入ります。

試しにtensorflow入れましたが、普通に入りました。
おわりに
たまたま、仮想環境を新規に作成したときに、pipのバージョンアップとこの変更に気付きました。
ファイルを書き換えるより、pipのバージョンを上げるほうが簡単なので、よかったです。
Pythonのインクルードは次のバージョンで上がるかもしれませんが、常に最新バージョンを使うわけではないので、知っておくとよいと思いました。
*1:pipのGitHubでissueを見ていると、他の言語でも発生している模様
*2:Visual Studio Codeのエラーと書いてあるが、画像の通り、普通にpipを使ってもエラーになる
*3:仮想環境の場合、その仮想環境をアクティブにした状態で行う